業種業態によって呼び方が違うのが「client」です。
「クライエント」(client)と「クライアント」の違い
「クライエント」(client)と「クライアント」の違いをご存知ですか?
「クライエント」(client)とは、もともとは、カウンセラーに相談を依頼する依頼者という意味です。
アメリカの臨床心理学者であり、来談者中心療法(Client-Centered Therapy)を創始したカール・ロジャーズ。そのカール・ロジャーズが、心理相談の対象者を患者(patient)ではなくクライエント(来談者:client)と称しました。
そこからの由来で、臨床心理士の方や社会福祉関連では、サービスや援助を受ける利用者を「クライエント」と呼ぶ傾向があります。
クライアントとは
一方IT業界では、「クライアント」と呼びます。他のコンピュータやソフトウェアから機能や情報の提供を受けるコンピュータやソフトウェアのことです。クライアントサーバーシステムやクライアントコンピューターなどと使います。
また広告業界でも、広告代理店に依頼した広告主(スポンサー)を「クライアント」とよく呼びます。
同じような意味でも呼び方が違います。
同じ心理を扱う業種でも、臨床心理学を学んだ方は「クライエント」、それ以外の方は「クライアント」と呼ぶことが多いようです。
- クライエント:臨床心理学を学んだ心理カウンセラー・心理セラピスト・社会福祉関連
- クライアント:IT業界・広告業界・弁護士・会計士・建築家・臨床心理学を学んでいないカウンセラー他
このように英語にすると同じ言葉ですが、業種業態によって呼び方が違うのが「client」です。お客様の呼び方ひとつで、その方の業種・業界・学んだ事、考え方がくみ取れることでしょう。
「クライエント」と「クライアント」。同じような言葉でも、受け取る意味合いが微妙に違います。
言葉を丁寧に扱うことは、お客様への丁寧な対応にもつながります。
このように受け取る側の事を鑑みて、言葉を丁寧に扱う事をお勧めします。
なぜなら、言葉を丁寧に扱う事は、お客様への丁寧な対応にもつながるからです。
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