20代のころ。Mac はハンバーガーの事だと思ってました。
「これじゃあ効率が悪すぎる!」
あなたは仕事でこんな思いをしたことはありませんか?
私はあります。38万回あります。
その中でも今でも思い出に残るエピソードがあります。
それはわたしが営業職に転職したばかりのころのとお~い昔のお話です。
そのときの会社では、まだ一人に1台パソコンがない時代のお話です。
今では考えられないですよね……。
見積もりは手書きで書いたものをアシスタントが打ち込むというやり方でした。
それだけでも面倒なのに、さらに基幹システムとつながっていないから、データの整合性も取れないし、修正するのも大変でした。
でも、会社のやり方に従わなければならないし、何か変えようとしても上司や先輩に反対されるし、どうしようもないと思っていました。
そんなとき、私は年下の先輩社員Y君と出会いました。
彼も私と同じく見積もり作成に不満を持っていました。そして彼は私にこんな提案をしました。
Y君「一緒にMacを買ってみない?」
わたし「Mac?それって何?ハンバーガー?」
私は当時パソコンに詳しくなかったので、Macという言葉にピンときませんでした。
でもY君は熱く語りました。
Y君「MacっていうのはApple社が作ってるパソコンでさ、Windowsよりも使いやすくて便利なんだよ。見積もりのひな形を作っておけば、自分で簡単に作成できるし、データベースも作れるし、他のMacとつなげることもできるんだよ」
わたし「でも会社ではWindowsしか使えないんじゃないの?」
Y君「だから自分たちで買って持ち込むんだよ。自腹で」
わたし「自腹で?それって大丈夫なの?」
私は不安に思いましたが、Y君は笑って言いました。
Y君「大丈夫だって。誰も気づかないし、気づかれても何も言われないよ。むしろ結果が出れば認められるよ」
そう言われて、私はY君につられてMacを買うことにしました。
Y君は映像編集もかねてQuadra950、私はLC575というモデルを購入。
LC575は、当時で約30万円ほどしましたが、それでも見積もり作成の時間短縮や効率化に期待して、投資する価値が十分ありました。
そしてある休日、いよいよ私たちは会社にMacを持ち込むことに。
ファイルメーカーというデータベースソフトを使って、商品や顧客のデータベースを作り、ApplTalkでつなげるというシステムを構築。
乱暴なやり方でしたが、見積もり作成の時間は大幅に短縮できました。
1時間かかっていた見積もりが10分でできるようになったのです。
それはまるで魔法のようでした。
すると、私たちの行動に気づいた後輩のM君や上司のS課長も、同じようにMacを買って持ち込みはじめたんです。
そして他部署の人もマネをし始めました。
いつの間にか一大勢力となって、なし崩しに業務プロセスを大幅に変えてしまうことに。
今では考えられないことですが、当時それを見逃してくれて挑戦を取り入れてくれた会社もすごいですよね。
その数年後に、会社全体できちんと予算を組んで基幹システムとつながる素晴らしい見積もりシステムができたのは言うまでもありません。
私は自分の経験から学びました。
今までの常識を疑って、それを破壊し創造する挑戦が、新しい価値を作り出すということを。
「破壊無くして創造なし」ですね。
今までのやり方やシステムに、文句を言ってるだけでは何も変わりません。
現状を変えたいあなた。
思い切った行動で大きく変えてみませんか?
最後までお読みいただきありがとうございます。
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