聴き上手は商売上手
会話をしていて、自分のことばかり話す人は疲れますよね。
こちらの話も、聞いてほしいのに、遮るように話す人。そして、自分の意見を聞いてもいないのに押し付ける人。こんな困ったちゃんでは、仕事もうまくいきません。
仕事がうまくいくために必要とされるコミュニケーション能力の基本。
それが「傾聴力」です。
傾聴力とは
相手の話を黙って聞くことを「傾聴」と勘違いしていませんか?
ほとんどの人が「話を聞くことぐらい誰にでもできる」「そのくらいすでにやっている」と思っているかもしれません。
しかし、本来の「傾聴」の本質をきちんと理解し、実践している人は、非常に少ないのが現実です。
「傾聴」の本質は、相手が、本当に何を伝えたいか共感し聞きだす事です。
気持ちや感情を伝えたいのか、・・・・
事実を伝えたいのか・・・・
話をただ聞いてほしいのか・・・・
相手と誠実に向き合うことで本当に何を伝えたいか、共感し聞き出すことが出来ます。
傾聴の方法
本やセミナーなどでは、「おうむ返し」や「目を見つめる」「うなずく」「あいずち」「笑顔」などのスキルを教えています。スキルも大切ですが、そこに重点をおくと「本質」である、「相手と誠実に向き合うこと」が出来なくなります。
「相手と誠実に向き合うこと」を第一に考えて聴いていると、自ずと耳だけではなく体全体で相手の話を聞くことになります。
例えば、手の位置や向き。
何を伝えたいか一生懸命になると、自然と手の位置も変わってきます。膝に置いて聞く受け身の聴き方ではなく、相手を受け入れる手の置き方に自然となります。
かといって、故意におこなうアクションは見透かされます。目の前の人の話を一生懸命聴いていれば、自然とアクションができます。
スキルにとらわれることは「傾聴」とは真逆になります。
本当の傾聴は、全身全霊で相手の心に寄り添うので非常に「疲れます」
疲れない傾聴は「聴いているつもり」なのかもしれません。
商品やサービスを売る(セールス)事が上手な人は、話上手よりも聞き上手です。
お客様は、興味のない商品の説明を聞きたいのではなく、今困っていることを話したいのです。
傾聴が出来ると、リピーターとなるお客様は必ず増えます。
聴き上手は商売上手です。
最後までお読み頂きありがとうございます。