自己投資をしたからこその今ココです
「自己投資は一番高い利子をあなたに支払う」
アメリカ合衆国建国の父、ベンジャミンフランクリンの言葉です。
現在高い利子(収入)を稼いでいる人は、得てして自分への投資をしっかり行っている人かもしれません。
ただし、投資先を間違うと、利子どころか、元手も失うこともあります。
しっかりと「投資先」は選びたいですよね。
自己投資をした実体験
「こんなに時間がかかるなんて!」
あなたは仕事で見積もりを作るとき、こんな思いをしたことはありませんか?
私はあります。
実は私、28歳で転職をして営業職をしていました。
転職したばかりの会社では、まだ一人に1台パソコンがなくて、見積もりは手書きで書いたものをアシスタントが打ち込むというやり方でした。
それだけでも面倒なのに、さらに基幹システムとつながっていないから、データの整合性も取れないし、修正するのも大変でした。
「これじゃあ効率が悪すぎる!」
私はそう思っていました。
でも、会社のやり方に従わなければならないし、何か変えようとしても上司や先輩に反対されるし、どうしようもありませんでした。
そんなとき、私は年下の先輩社員Y君と出会いました。
彼も私と同じく見積もり作成に不満を持っていました。
そして彼は私にこんな提案をしました。
「一緒にMacを買ってみない?」
Mac?それって何?
私は当時パソコンに詳しくなかったので、Macという言葉にピンときませんでした。でもY君は熱く語りました。
「MacっていうのはApple社が作ってるパソコンでさ、Windowsよりも使いやすくて便利なんだよ。見積もりのひな形を作っておけば、自分で簡単に作成できるし、データベースも作れるし、他のMacとつなげることもできるんだよ」
「でも会社ではWindowsしか使えないんじゃないの?」
「だから自分たちで買って持ち込むんだよ。自腹で」
自腹で?それって大丈夫なの?
私は不安に思いました。
でもY君は笑って言いました。
「大丈夫だって。誰も気づかないし、気づかれても何も言われないよ。むしろ結果が出れば認められるよ」
そう言われて、私はY君につられてMacを買うことにしました。
Y君は映像編集もかねてQuadra950、私はLC575というモデルを選びました。
LC575は約30万円ほどしましたが、それでも見積もり作成の時間短縮や効率化に期待して、投資する価値があると思いました。
そしてある日、私たちは会社にMacを持ち込みました。
ファイルメーカーというデータベースソフトを使って、商品や顧客のデータベースを作り、ApplTalkでつなげるというシステムを構築しました。
それは乱暴なやり方でしたが、見積もり作成の時間は大幅に短縮できました。
1時間かかっていた見積もりが10分でできるようになったのです。
それはまるで魔法のようでした。
すると、私たちの行動に気づいた後輩のM君や上司のS課長も、同じようにMacを買って持ち込みました。
そして他部署の人もマネをし始めました。
いつの間にか一大勢力となって、なし崩しに業務プロセスを大幅に変えてしまいました。
今では考えられないことですが、当時それを見逃してくれて挑戦を取り入れてくれた会社もすごいですよね。
その数年後に、会社全体できちんと予算を組んで基幹システムとつながる素晴らしい見積もりシステムができたのは言うまでもありません。
このように、私は自分の経験から学びました。
今までの常識を疑って、それを破壊し創造する挑戦が新しい価値を作り出すということを。
そして自己投資の大切さを。
あなたも今までのやり方やシステムに文句を言ってるだけでは何も変わりません。
思い切った行動力で挑戦する姿勢があれば、権力がなくても大きな何かを変えることができるということを。
最期までお読み頂きありがとうございました。
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