自分の強みや弱みを言葉にするのは、なかなか難しい
事業戦略をつくるうえで役立つSWOT分析。
SWOT分析とは、明確な目標達成のために、外部環境や内部環境を、4つのカテゴリーで要因分析し、事業環境変化に対応したリソース(資源)の最適な活用を図る、戦略策定方法です。
4つのカテゴリーとは、強み (Strengths)、弱み (Weaknesses)、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats)
- S⇒Strength(強み)
- W⇒Weakness(弱み
- )O⇒Opportunity(機会)
- T⇒Threat(脅威)
「強み」と「弱み」は内部要因、自分でコントロール可能なこと。
「機会」と「脅威」は外部要因で、自分でコントロールできないことです。
けれど自分の強みや弱みを言葉にするのは、なかなか難しいですよね。
そんな時に役立つのが、「名詞を動詞に変える」という考え方です。
名詞を動詞に変えるとは
例えば、「コミュニケーション能力がある」と表現する代わりに、「人の話をじっくり聴くことができる」「相手の気持ちを想像して言葉を選べる」のように、具体的な行動で表現してみましょう。
なぜ動詞を使うと良いの?
行動がイメージしやすい
たとえば自分の強みが「コミュニケーション能力」とします。
しかし「コミュニケーション能力」という言葉だけでは、具体的にどんなことができるのか、ピンとこないかもしれません。
動詞に変えて「人の話を聴く」という言葉を使うと、実際にどんな行動をしているのかがイメージしやすくなります。
強みを活かせる場面が明確になる
自分の強みを具体的な行動で捉えることで、「この強みを活かして、こんなことができるかも!」と、新しいアイデアが浮かびやすくなります。
成長したい点が分かる
「もっと〇〇できるようになりたい」というように、具体的な目標を設定しやすくなります。
名詞を動詞に変える具体例
名詞 | 動詞に変換した例 |
---|---|
コミュニケーション能力 | 話を聞く、意見を交換する、共感する、説明する、質問する |
リーダーシップ | チームをまとめる、目標を設定する、指示を出す、決断する、責任を取る |
問題解決能力 | 問題点を洗い出す、原因を分析する、解決策を考える、実行する、評価する |
創造性 | アイデアを出す、新しいものを生み出す、デザインする、発想を広げる、組み合わせる |
適応力 | 変化に対応する、新しい環境に慣れる、柔軟に対応する、臨機応変に対応する、状況を判断する |
実際にやってみよう!
自分の強みをリストアップ
今まで「得意だな」と感じたことを、思いつくままに書き出してみましょう。
名詞を動詞に変換
書き出した言葉の中に名詞があれば、動詞に置き換えてみましょう。
具体的な行動をイメージ
動詞で表現した言葉を見ながら、実際にどんな行動をしているのかを具体的にイメージしてみましょう。
ポイント
- 小さな行動でもOK: 「笑顔で挨拶する」「メモを取る」など、小さな行動でもOKです
- ネガティブな言葉は避ける: 「緊張しやすい」など、ネガティブな言葉ではなく、「落ち着いて深呼吸をする」のように、ポジティブな言葉を選びましょう
- 誰かに聞いてもらう: 友達や家族に、自分の強みを具体的に説明してみましょう。客観的な意見をもらうことで、新たな発見があるかもしれません
まとめ
「名詞を動詞に変える」というシンプルな方法ですが、自分の強みをより深く理解し、仕事やプライベートで活かすことにつながります。
ぜひ試してみてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございます。
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